このちいさい村から、
日本の未来を見据えてる。
田舎って、電力って、
今すごくホットじゃない?
阪本健吾 さん
葛尾創生電力株式会社
兵庫県西宮市出身。前職は旅行代理店勤務。2022年4月に葛尾村へ移住し、村の電力会社の社員として発電・電力供給の管理などを行う。





ど文系を歩んできたけど…この仕事、手応えアリ!
福島県には、何度か来たことがあって。と言っても、海側がほとんどかな。「ホープツーリズム」といって、震災・原発事故の被災地域をフィールドとしたスタディツアーに参加したりして、震災以降の福島の動きには興味がありました。
いつか福島で活動してみたいな〜って、ぼんやり想いはあったかな。葛尾に来る前は、3年くらい旅行代理店で働いていたけど、コロナになっちゃって。旅行ができない世の中になったでしょ。だから仕事もすることがなくなって、どうしようかなって。

いろいろ仕事を探していたら、今働いている「葛尾創生電力」を見つけたんです。電力とは無縁の仕事をしていたし、大学も文系だし、未経験の分野だけど「行ってみたい!」と思って。それで2022年4月に移住しました。
家は村の中心街にあって、会社までの通勤時間は車で3分、歩いて10分ちょっと。すこし高台にあって、見晴らしサイコーですよ!「葛尾創生電力」は電力会社で、みんなは「かつでん」って呼んでる。「エネルギーの地産地消」が「かつでん」のテーマ。太陽光パネルと蓄電池が村に設置されていて、僕は発電・蓄電・供給を管理する仕事をしています。

発電・蓄電した電力は、落合っていう集落に供給していて、夏場でも50%の電力を村内の太陽光発電でまかなってますね。だいたい、村の人たちがどれくらいの電力を使うかをシミュレーションして、不足分の電力は外部から購入しています。シミュレーションを上回るくらい村の人たちが電気を使ったり、天気予報が外れて発電量が変わったりしたら、蓄電池を活用して電気を安定供給できるように調整することが大事なんです。
緊張感ある仕事だけど、村の暮らしを支えているんだなって、とてもやりがいを感じています。


まだ2ヶ月だけど、登山に、読書に、ランニングに・・・
え、めっちゃ満喫してる!
実は住み始めるまで、一度も葛尾には来たことなかったんですよ!はっはっは(笑)
ま、それまでの福島の印象から悪いところではないだろうって思ってたから。住んでみて、働き始めて、まだ2ヶ月くらいだけど、我ながら満喫してるな〜って思う。ここは阿武隈山系の山に囲まれていて、若手移住者の人たちと一緒に登山に行ったり、休日は読書したり。レパートリーは限られているけど(笑)、夕飯も自炊してますよ。だいたいいつも、具だくさん味噌汁かな。
住んでみて思うのは、空気がきれい!ここって標高が450メートルくらいあって、気持ちいい風が吹くんですよ。もともと都会に近い環境で生まれ育ってるから、空気がおいしいって、それだけで贅沢だな〜って。だから仕事終わりに家の周りをランニングするのが、最近の日課。今日はすこし距離のばしてみよっかな。


でっかいエビフライが入って、350円!
安い、おいしい、大満足!



お昼ごはんは、石井食堂のお惣菜弁当が主役。サラダ、煮物、揚げ物…5品くらい入って350円ってお財布に優しすぎるでしょ(笑)。そんでもって、エビフライが入ってたら超ラッキー。やったー!今日はエビフライが入ってる日だった、これめっちゃ大きくて食べ応えあるんよな〜!
石井食堂は僕の家のすぐ近くにあって、いつも石井食堂でごはんを買ってから出勤するのが朝のルーティーン。白米とお味噌汁は、家から持ってきたもの。「お味噌汁、手づくりです!」って言えたらかっこいいけど、これは残念ながらレトルトです(笑)。

たまに石井食堂で食べることもあるけど、だいたいお弁当持ってきてオフィスで食べてるかな。デスクから見える景色がね、サイコーなんですよ。窓から葛尾の山が見えて、緑がすごくきれい。自然の景色にいやされながらお弁当を食べて…これだけ聞くと、ピクニックかよって(笑)
食べに出る時は、チャーハンか味噌バターラーメンを注文することが多いかなあ。皆さんも一度行ってもらったら分かると思うけど、ごはんのボリュームがすごい!!食べても食べても、減らない(笑)。村の人は、お昼に石井食堂でチャーハンを食べて、食べ残した分は持って帰って、夕飯に家族でわけるという人もいるみたい。

ある日の1日の過ごし方
- 7:30
- 起床〜準備
- 8:20
- 石井食堂で買い出し
- 8:30
- 出勤/需給管理
- 12:00
- お昼ご飯
- 13:00
- 契約書チェック/クライアント対応
- 17:15
- 退勤
- 17:30
- ランニング
- 19:30
- 夕飯
- 20:30
- 読書・動画タイム
- 21:30
- お風呂
- 23:00
- 就寝

[2022年7月取材]