前はトラックに乗る
毎日だったけど、今は牛と一緒。
自然の中で動物とふれあう仕事、
自分に合ってるみたい。

No.05

宗形 成司 さん

株式会社真畜産

福島県二本松市在住。もともとトラックドライバーをしていたが、自然の中で動物と接する畜産の仕事に惹かれ、「真畜産」に転職。毎日、自宅がある二本松から葛尾に通い、牛の世話をしている。

牛って思ったより大きくて重くて…
最初はおっかなかいって思った(笑)。

真畜産で働き始めて、4年くらいになります。もともと長年トラックドライバーをやっていて、建設業の手伝いをしたりもしたんだけど、自然や動物にふれる仕事に興味があって、真畜産の社長に声をかけてもらいました。

ここでは黒毛和牛の飼育をしていて、わたしは牛の世話を全般的にやっています。餌やりに、牛舎・水飲み場の掃除、ブラッシング。牛は25〜26ヶ月くらいになると市場へ出荷するんですが、トラックに牛をのせるのが大変なんですよ。大きい牛は700kgくらいあって、暴れたり体当たりされたらもう…怪我どころの話じゃないね(笑)。

もともと実家が農業を営んでいて、その手伝いをしていたということもあって何かの世話をすることは慣れていたけれど、畜産は未経験。社長に教わりながら、ちょっとずつ牛の世話ができるようになってきたかな?というところです。

相手は生きものだからね
毎日状況が変わる。
いつも一年生の気持ちで
勉強させてもらっています。

この仕事って、毎日同じことを繰り返しているように見えて、実はそうじゃない。うちのじいちゃんが言ってた言葉なんですけど、「農業やる人は毎年1年生だ」って。畜産でも同じことが言えるなと思っていて、毎日が勉強なんですよ。相手は生きものでしょ。言葉も通じないし、毎日状況が変わる。牛目線で、どうすれば心地よく過ごせるかなって考えながら、牛と向き合ってます。

まあ、仕事は楽じゃないですよ。汚れ仕事だしね。でもね、牛とふれあっていると、子どもの面倒を見ているような気持ちになる。出荷するときは、「いってらっしゃい」の気持ちで見送るんです。

昼ごはん

弟の手づくり三段弁当。
中身はシンプルなんだけど
家族の手料理って嬉しいね。

弟が料理上手でね、弁当を持たせてくれるんですよ。見せるのがちょっと恥ずかしいけど…(笑)、いつもの3段弁当ですね。今日は何かな。半熟卵に、ウインナー、高菜の漬け物、ふりかけごはんだ。もうちょっと、おかず詰めといてって言っておけばよかった(笑)。

いつも事務所で食べるんだけど、やっぱり家族の手料理って嬉しいですよね。力仕事でもあるから、ごはんいっぱい詰めてくれてありがたい。

朝は4時に起きて6時から仕事しているから、昼のリフレッシュは大事。弟の手料理食べて、午後もやるぞ〜って、元気もらってます。

学ばせてもらうばっかりじゃなくて、
会社を後押しできるようになりたいなあ。

今、新しく牛舎を建てているところなんです。牛が200頭くらい入る規模の牛舎なんですが、そこの手伝いもしていて。今は牛の世話や、畜産の経営まわりも社長に学ばせてもらうことばかりだけど、真畜産の後押しをできるような人になりたいですね。これから真畜産を大きく広げていく上での、支えになれたらと思ってます。

この仕事って、言われたことだけをやっているだけでは難しいと思う。牛の様子を見て、自分で考えて行動できるようにならないと、牛もストレスがかかってしまうから。こんな風にやってみようと考えたことは、社長もおおむねやらせてくれるから、チャレンジ精神や行動力がある人は、この仕事向いてるんじゃないかな。

経験は必要ないと思いますよ。わたしも運送・建設業から未経験で転職したしね。何よりも、牛、かわいいよ(笑)。

ある日の1日の過ごし方

4:00
起床〜準備
5:00
出発
6:00
出勤/牛のお世話
12:00
お昼ご飯
13:00
牛のお世話
16:00
退勤
17:30
帰宅/犬のさんぽ
18:00
夕飯
19:00
お風呂
20:00
甘いものを食べながら動画タイム
21:00
就寝

[2022年12月取材]

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